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2014年4月12日 (土)

模型少年だったトーマス・クンツの素顔 中編

もう情報量が多過ぎるので、前編/中編/後編に別けさせていただきました。

只でさえ途中でパソコンがプッと消えたり障害で気が折れます。何故か割と多く続く時に打ち忘れ等起こってしまい御迷惑おかけします(^-^;
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工房入ってスグの棚に置いてあったスケッチ・・・コレ!?
ジオメトリックデザインのスタートレック・ネクスト・ジェネレーションのライカー副長ではないか!! このスケッチの段階で仕上がりにソックリ!!
物置に近い棚情報ー
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グンゼ/レベルの1/32飛燕を発見!! クンツは世界最高の権威であるIPMSの模型コンクールに於いて10代でウィナーになった激ウマモデラーであった。
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その当時のビジネスカード発見!!
トム・クンツのアートミック・クリエーションズとある。エアブラシがウリのようだ。
しかしソコにはソニック・ボーンヤード・モデルズとある・・・爆音墓場模型!?ナンカカッコエエ響き!!
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もう一枚、すげービジネスカード発見!! コレだ!!ナンカ心震えた。
ここがクンツのプロモデラー、造型師としての出発点だと思った。
床下で発見したコレを手にしてシミジミ見てると、クンツは笑顔で色々と棚の奥から箱を取り出して来た。
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クンツはアリゾナ出身、アリゾナといえばデザートボーンヤード。古くから米軍用機の墓場で有名。この大量殺戮兵器がエンジン抜き取られワイヤー揺らしながら佇む姿の写真集を以前買った事がある。フランケンシュタインに通じる哀愁を感じれるのだ。
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クンツはティーンエイジャーの頃から、スクラップされた飛行機モデルに興味を持っていたらしい。
当時の作品を見せてもらった。
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ヌォッ!! ハセガワのF9クーガーではあるまいか!!
これもボーンヤードまで撮影に行ったらしい。相当の写真数だ。
デカールこそ使えど、凹スジ彫りは施され裏は極限迄薄く削り、点検パネルはすべて開放脱却、見えるインナーは造り込まれ、しかもリベット穴まで開けられている・・・また、損傷による金属の破れまで再現している10代作品・・・恐ろしい工作モデラーだ。
塗装も砂塵により、剥がれを見事に再現し描き込まれつつリベット痕跡まで描かれている・・・恐ろしいペインターだ。
これが四半世紀、いや30年前近く前のものなのだ。この頃から表現したい模型がそもそも日本のモデラーと違いすぎているように思える。
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18歳の頃、取りかかってたコルセア。ナント、WW2当時のホンモンの整備マニュアルを見て造られている。とても30年以上前のティーンの工作とは思えん・・・
細部の工作を見てコレ、オートマタに近い。かなり連動するフル可動を目指している。
この当時、コノテスケールモデルの腕前は治具造りから始まる。飛行機モデラーだったからクンツのスタイルが出来たと云える。
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このマシンはナンなのか解る人はマズいないと思う・・・WW2中、最高機密だった当時のコンピューター。世界初の自動操縦爆撃装置らしい。
コレ積んで敵地に落ちたら、コレ目当に破壊部隊を送込むという最高機密マシーン。
爆撃機に取り付けられた。買ったらしい・・・スゲ。もう価格は聞かなくなった。
っとこのようにオートマタに趣向が流れたのも当時の作品、思考を見せていただいたら解る気がする。キッカケ母親から貰って大切にしていたピーナツ殻型カヌー人形というのも結びついてくる・・・母親は人形作家。父親は医者。医学-解剖書を幼少から読みあさり、ごくごく無理せず興味ある事だけを素直に追い求めてきた結果が今ーっと云う、常に自分に正直なアーチスト。
更にクンツはデカイ。たぶん竜よりデカイ(比較登場スマヌ)(*^-^)。
これは模型の他、サッカーリーグでプレーしていたスポーツマンでもあった。考えればドイツと南米の血という事はサッカーでもエリートコース・・・その彼が一番情熱を燃やせたのが模型だったという事。なるべくして今がある気がした。
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では、初期のアートミック・クリエーションズは造形ではなくエアブラシアートなのであった!!
ミッキー帽のクルーガー・・・オモシロい。1987年、ジツはかなり長いソロ活動。
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半分ドイツの血だからグスタフだって大好きだ。
ホンモンバラス情報を摑み写真を撮りに行く完全模型少年時代の資料・・・ティーンからプロ並みの執念がスゴい。
常日頃、プロとアマの差って「執念」なんだって云ってるケド、コレはスゴい。
更に模型アイデアスケッチと続く・・・天才ってカンタンな言葉でかたつけれない情熱と執念は幼少時代に母親から貰ったピーナツ人形に見る事が出来る巧みな技の感動にある。
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そして、10代の頃より飛行機モデルに情熱燃やすから、フィギュア・スカルプターのマイク・グッドとの出会いがあったとも。
ココを見てる人は馴染みないかも知れないが、スケールモデルの世界でのフィギュア原型師としては名声と実力を兼ねた人です。マサに神の手を持つ。
エポキシクレイで爪楊枝と虫ピンで信じられないモールド造るんだっとクンツが語るマイク・グッド。サイトはないのですが(今はあるかも?)、ボクもあらゆるジャンルに喰い付いてたから、あの作風のスゴさはわかる。
マズ、佇まいがいい。これは重心バランスー腰の落ち着きがいいのだ。
ディテールよりマズはソコ。
この人のフィギュアを置くとスケールモデルが活きて来る・・・というか、
一気に空気感が変る程の感覚になる。
それほど、重要なのがスケールモデルに於いてのフィギュア。
夏のイヴェントはこの辺りの匠ディーラーも参加予定・・また募集中!!
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彼がずっと使ってるイス。
これは医者の父親から受け継がれているイスらしい。ステキな話だ。
ストリームライン的な処理から察するに'50-60年代のシロモノ。
頑丈とは偉大な事だ。ココ迄使える。
そういえば、気になるモノがチラホラあった。
フライス盤、ボール盤の並ぶ中にあったマネキン・・・
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DEVO・・・!?
Yeah,Yeah,Yeah,Yeah,yeah,yeah,yeah,yeah,yeah,yeah,YEAH〜〜〜!!!!のエナジードームではなかろうか?
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ナンカ、懐かしい・・・
これはライブか何かのお持ち帰りかな? トムのアートミック・クリーエーションズはバンド関係の造形物もFRPで造っていたりしていた。
残念ながらモロ性器のオンパレなので画像は無理だと思う・・・
では荒廃的なエアモデル好きな模型少年がGKに行くキッカケとも云えるアイテムをご紹介ー
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初版のmpcエイリアンだ。
拡大すると・・・
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スゴイ。細やかな造作は勿論だが、この頃既にオートマタを取り入れている。
このエイリアンを造ってる時にココ迄するんならクィーンエイリアンも造れるんじゃないか?の友人の一言でアートミッククリエーションズは本格GKの世界へー
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続きはこの箱に書いてある(A・Queenとある)中身から始める後編へー
多くのベテランフィギュアスカルプターはオーロラ、レベルなどフィギュア系プラモデルがキッカケになっているのに対し、クンツはエアプレーン、車っといったスケールプラモとそのレジン原型師がキッカケになったのはオモシロいトコロ。
そして、いよいよGKファン心躍る工房画像となる。。。
Thomas_kuntz
必殺からくり人最終話
次回予告:一人だから出来るコダワリ。

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